「依願退職(いがんたいしょく)」という言葉を耳にしたことはありますか?
公務員や一部の企業で使われることが多い言葉ですが、
「自己都合退職と何が違うの?」「失業保険はもらえるの?」と疑問に思う人も少なくありません。
この記事では、
- 依願退職の意味
- 自己都合退職との違い
- 失業保険や退職金への影響
- 注意すべきポイント
をわかりやすく解説します。

依願退職とは?
依願退職とは、自分の意思で退職を願い出て辞めることです。
「依願(いがん)」とは、「願い出ること」という意味。
つまり、会社や組織から解雇されるのではなく、本人の申し出によって退職するケースを指します。
主に以下の場面で使われます。
- 公務員の退職
- 役職者の退任
- 不祥事後の自主的な辞職
民間企業ではあまり使われず、「自己都合退職」という言い方が一般的です。
依願退職と自己都合退職の違い
結論から言うと、実質的な意味はほぼ同じです。
| 項目 | 依願退職 | 自己都合退職 |
|---|---|---|
| 意味 | 本人の申し出による退職 | 本人の都合による退職 |
| 主な使用場面 | 公務員・役職者 | 一般企業 |
| 失業保険 | 原則「自己都合扱い」 | 自己都合扱い |
つまり、雇用保険上は基本的に自己都合退職と同じ扱いになります。
依願退職はクビとは違う?
はい、違います。
- 解雇 → 会社側からの一方的な契約終了
- 依願退職 → 本人の申し出による退職
ただし、注意が必要なのは次のケースです。
実質的に「退職を迫られた」場合
上司から強い圧力を受けて退職願を提出した場合でも、
書類上は「依願退職」になることがあります。
この場合、状況によっては「会社都合退職」と判断される可能性もあります。
依願退職と失業保険
原則として、依願退職は自己都合退職扱いです。
そのため、
- 給付制限(通常2〜3か月)がある
- 給付日数が会社都合より少ない
という特徴があります。
ただし、以下の場合は例外になることがあります。
- パワハラ・セクハラ
- 長時間労働
- 契約条件の大幅な変更
ハローワークで事情を詳しく説明することが大切です。
依願退職のメリット・デメリット
メリット
- 形式上「円満退職」になりやすい
- 退職理由を柔らかく表現できる
- 経歴への印象が比較的穏やか
デメリット
- 原則として自己都合扱い
- 失業給付に制限がかかる
- 実質的な退職勧奨でも自己都合になる可能性
依願退職は不祥事のときにも使われる?
はい、よく使われます。
不祥事が発覚した際に、
「辞職」「依願退職」
という形で処分されるケースがあります。
これは「懲戒免職」よりも処分が軽い扱いになりますが、
内容によっては社会的評価に影響する場合もあります。
まとめ
依願退職とは、本人の申し出による退職のこと。
- 実質的には自己都合退職とほぼ同じ
- 雇用保険上は原則自己都合扱い
- 圧力があった場合は会社都合になる可能性もある
退職理由の扱いは、その後の生活に大きく影響します。
不安がある場合は、ハローワークや労働相談窓口に相談することをおすすめします。



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